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補正予算はどう使われたか

膨らむ補助金、地方の依存体質を助長
 
  日本の財政は主要国で最悪の状態にありながら、国はこの4年間で市区の補正予算で最も大きかった事業(目玉事業)経済対策や災害復興などのため計41兆円もの補正予算を組んだ。地方自治体も国の補助金などを受けて大型の補正を組み歳出を膨らませた。これらは自治体の自己負担が少ないため費用対効果があまり省みられず、国への依存体質を助長している。日本経済新聞社産業地域研究所の全国市区の首長を対象にした調査によると、過剰な行政サービスを心配する声はあったものの、大半は不要な補助事業は「ない」とするか無回答で、国の財政に対する危機意識の希薄さを浮き彫りにした。2011年度の国の財政支出のうち補助金などの支出を網羅した資料なども参考に補正予算の使われ方を検証した。
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